新型コロナウイルスの猛威により大きなダメージを受けた航空業界も、ヒト・モノの移動が戻るにつれ、需要面においても業績面においても概ねコロナ前の状況に回復してきました。さらに、訪日旅行客(インバウンド)需要の取り込みが国内経済活性化の重点施策と位置付けられる中で、社会インフラとしての航空業界、特に空港の機能強化の重要性は今後一層増していきます。
そうした空港の重要機能の一つとして航空機への燃料補給があります。航空機の飛行に燃料は不可欠である一方、危険物である燃料の補給は、安全確保のノウハウと訓練された国家資格保有者、専用の資機材を有する事業者のみが可能な難度の高い仕事で、そのプロフェッショナルが私たちENEOSスカイサービスです。
カーボンニュートラルが未来に向けた重要課題となっている中、エネルギートランジションは今後より一層進んでいくことが予想されます。航空燃料においてもSAF(Sustainable Aviation Fuel)が実用化され、また合成燃料のような新たなエネルギーの開発も進められています。しかし大型航空機の動力は引き続きジェットエンジンであり続け、航空機がジェットエンジンで空を飛ぶ限り、液体燃料の補給が必要となります。当社が扱う航空燃料が石油由来のジェット燃料からSAFへ、そして将来の新たな燃料へ変わっていくことがあっても、給油作業は一貫して社会から求められる存在であり続けるのです。
当社は、日本最多の発着便数を数える東京国際空港(羽田空港)をはじめとした全国8空港で事業を行っている給油事業者として、今後も日本の空を、ひいては日本経済を支える社会的責任を果たすため、国内外の航空会社、利用者様からの給油需要に応えていきます。